【6/5】私たちが学んだ歴史学を考える⑥

本日は、歴史シリーズの最終章ですが、現在の私たちの社会へ影響を及ぼした世界史のみを整理しますと、紀元前1300年のヒッタイト大国があり、その後大きな国ができ、宗教ができ、王様が生まれ、国家間の攻防が始まりました。紀元前1000年から紀元後の1500年はギリシャ、ローマ、支那(中国)では漢・隋・唐・宋・元・明・清という時代区分がありましたが、いずれにせよ1%の支配階級とそれ以外という構成は変わりません。そして、紀元後1500年、白人(アーリア人)の第二次大膨張があり、コロンブスやバスコダガマから始まり、白人による世界制覇が発生し、約2億人弱ほどの白人が、戦争に勝ち続けたことにより世界を支配しました。戦争は、以下の3つの分類の戦争であったことも整理ができました。
・強いものが弱いものに仕掛ける
・強いものが来たから仕方なく戦う
・嘘をついて正義のためと称して仕掛ける
そして白人からの仕掛けに抵抗し打ち破ったのが、日本だけだったという事実でした。イギリス、フランス、オランダ、ロシアは日本が撃破しました。最後の太平洋戦争でアメリカから痛手を受けましたが戦後直ちに独立しました。その戦いの際に、日本が発した宣言文がありますので整理してみたいと思います。
・大東亞各國ハ協同シテ大東亞ノ安定ヲ確保シ道義ニ基ク共存共榮ノ秩序ヲ建設ス
・大東亞各國ハ相互ニ自主獨立ヲ尊重シ互助敦睦ノ實ヲ擧ゲ大東亞ノ親和ヲ確立ス
・大東亞各國ハ相互ニ其ノ傳統ヲ尊重シ各民族ノ創造性ヲ伸暢シ大東亞ノ文化ヲ昂揚ス
・大東亞各國ハ互惠ノ下緊密ニ提携シ其ノ經濟發展ヲ圖リ大東亞ノ繁榮ヲ増進ス
・大東亞各國ハ萬邦トノ交誼ヲ篤ウシ人種的差別ヲ撤廢シ普ク文化ヲ交流シ進ンデ資源ヲ開放シ以テ世界ノ進運ニ貢獻ス

難しい字なので訳しますと
・道義に基づく共存共栄の秩序を建設する
・相互に自主独立を尊重する
・伝統を尊重し各民族の創造性を伸ばして大東亜の文化を昂揚する
・経済発展を図り繁栄を増進する
・人種的差別を撤廃して普く文化を交流して進んで資源を開放する

少し解説を加えますと、
・これまで力の強いものが中心だったが、それは止めて道義に基づく
・従属させるものから自主独立をさせ植民地もやめる
・自分の国が優れていることを主張し他に押し付けるのではなく自主独立を尊重する
・経済を発展させる
・人種差別を撤廃し文化を交流して資源も開放する。資源国が資源を独占しているのも差別とする

この宣言を1943年、日本が頑張って宣言しました。ある意味、あの当時は日本しか頑張れません。

人間は、心があるので、時に恐ろしい動物となりますが、あまり感情を入れず冷静にみると、血を流したり直接的に殺される戦争は、この宣言と、日本の戦いによって無くなりました。また、これまで白人の植民地であった各国が独立を果たしたきっかけにもなり、世界はガラッと変化しました。世界史への貢献が高いこの大東亜会議の宣言は、特に日本人は、誰でも知っておかなければならないことであり、現代の情勢を深く知ることに対して大変重要であるわけです。

では、これからどうなるか、は未来であり科学の範囲から外れてしまいますので、このブログでは止めます。

知覧特別攻撃隊の飛行場の近くで食堂を切り盛りされていた特攻の母、トメさんと彼らの遺書をご一読いただき「CLOSE YOUR EYES」をお聴きになりながら、子供たちの幸せを深くお考えいただけますと幸いです。

戦後、生き残った特攻隊員がトメさんのところへ訪れて、「靖國で会おう」と誓ったにも関わらず今生きていることが、彼らに顔向けができない、生きる気力が湧かない、と苦しみを吐き出したとき、トメさんはこう言われました。
なぜ生き残ったのか考えなさい。
何かあなたに、しなければならない事があって
生かされたのだから

トメさん曰く、私たちや子供達、孫の世代みんなが生かされているわけですから、もう少し、思想や感情ではなく、普通の人間として、偏りの無い、このブログで目指させていただいた普通の解釈で、日々を送って行ければと考えます。今のテレビや新聞、NHKまでも、戦後75年を迎え、時間がもたらす劣化なのかわかりませんが、事実を無視して、わかっているくせに、わかっていない振りをするのは、もうウンザリでございます。歴史は個別の事案に深く入ると迷いが生じます。大きく、普通に受け入れることがまず第一で、個別は個別であらゆる角度から整理し理解を深め、結論は急がない。なぜならば、例えば、特攻された方も正しいし、生き残られた方ももちろん正しいのです。そして、それぞれの思いの相違は当然で、反日的感情を抱くのも当然ですし、親日的感情を抱くのも当然です。重要なのは、今、民主主義になったのですから、民主主義とは「意見の相違を認める制度」です。そして、民主主義、自由主義、資本主義に慣れてしまった私たちの価値観で、あの時を論じてはいけません。それは水掛け論になったり、単に上から目線のエゴになってしまうからです。紫式部にスマホを渡して、源氏様へLINEされたらどうですか?なんて馬鹿げたことと同じで、あの時は、あの時の情勢や社会的条件を整理し、事実を淡々と整理し受け入れる。どうであれ、私たちの今の命に繋がっているわけで、あの時を否定すれば今の自分も否定すること同じです。そこのところは、このブログの読者様に、切にお願い申し上げます。

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