【6/17】日本相撲協会を考える

少し古い話ですが、私と同い年の力士であった貴乃花さんが引退された時の組織構成を調べてみました。

【理事長および理事】10名
八角 信芳 第61代横綱 北勝海 協会全般 [理事長]
芝田山 康 第62代横綱 大乃国 広報部長 総合企画部長 博物館運営委員 [協会本部]
【副理事】3名
なし
【役員待遇委員】6名
伊勢ヶ濱 正也  第63代横綱 旭富士 教習所副所長
【委員】58名
武蔵川 光偉  第67代横綱 武蔵丸 監察委員・指導普及部
【主任】4名
なし
【年寄】9名
なし
【参与】8名
なし

組織図を見ると、私の印象ではサラリーマン力士がほとんどで、貴乃花のように真面目に極めた人間は、組織に入れない体質であると理解できます。ちなみに、相撲は室町時代は男女別に興業型式で相撲がありましたが、それを神事にするために男子相撲では、女人禁制としたのです。男女差別でもなんでもありません。女子相撲はその後衰退し、現在は行っておりません。

組織づくりは企業文化を創設する上で大変重要です。2018年以降の主要企業不祥事を整理しますと以下のようになります。

【最近の不祥事2018年8月~現在のうち、技術に関する事象】
株式会社サンリオ 子供向け商品から有害物質検出
KYB株式会社 記録データを改ざん
日立化成株式会社 検査不正
日本航空株式会社 副操縦士飲酒による法令違反
株式会社レオパレス21 建築基準法違反の疑いで全棟調査
株式会社川金ホールディングス 子会社でデータ改ざん
株式会社日本取引所グループ 株式売買システム障害
日産自動車株式会社 検査データ改ざん
スズキ株式会社 検査データ改ざん
株式会社モスフードサービス 食中毒事故
株式会社クボタ 品質検査で不適切行為
株式会社フジクラ 検査データ改ざん
株式会社安藤・間 施工中現場で火災事故
マツダ株式会社 製品検査で不適切処理
ヤマハ発動機 製品検査で不適切処理

一所懸命頑張って築き上げた創始者は大変立派な方が多く尊敬できる方々ですが、成熟した後に就いた方は人間関係をうまくやった方が多いので、やはり創業者の経営理念は、念じているだけではダメなのでしょう。現代人は頭で考える癖があるので、理念を理論に変え具体的に示さないといけないようです。目標管理なんかをシートに記載して、年数回の面談をして評価するなんて、大変幼稚なことを、大半が意味がないとわかっていながら一生懸命やっている姿をよく見ます。日本も、インテリ層の幼稚化がどんどん進んでいます。因みに、一所懸命と一生懸命と、何が違うかわかりますか?

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