【5/27】私たちが学んだ歴史学を考える①

歴史は、学問として小学校中学校高校と学びましたが、大変違和感を感じました。つまり、くまなく、全ての子供たちが知らなければならないか、ということです。歴史を学ぶことは大変重要ですが、学校教育の内容が問題ということです。しかし、歴史家には歴史家の制限があって、より詳細な歴史、つまりヨーロッパ中世の歴史や中国の元の時代の歴史など、狭い範囲で詳しく調べ、今まで知らなかったことを明らかにしないと学問的には評価されないという制限があり、どうしても文章は難しくなり、細かい年号を問題にするようになります。もう一つは、歴史は、雨粒一つ一つのようなもので、どの粒を取り上げるかによるわけです。歴史は分かっているようでわかっていません。文章の読み方なども重要となるので、実は、書かれていることが事実と言えないということです。このブログでは、歴史を大きく捉えることを試みて、世界の経緯を正しく学んでいきたいと思います。

例えば、源頼朝が何年に鎌倉幕府をひらいたのか、こんな簡単なことも間違っている可能性があります。あるいはシーザーが心の中で何を想っていたのか、なんてことは本人に聞いてみなければわからない、となります。ところが、ローマ帝国が存在した、日本には豊臣秀吉がいた、などということは普遍的事実です。さらにチンギスハーンの領土はこのくらいだったというのも普遍的です。それは、複数の膨大な資料がありますので、科学的に実証可能と判断できます。つまり、歴史は細かければ細かくなるほどあやふやになるわけです。歴史を正しく認識するためには、できるだけ事実だけを取り上げることが大変重要です。

前置きが長くなりましたが、要するに、歴史は、雨粒一つ一つなのですが、今日雨が降っているという事実だけを取り上げることに専念したいと思います。

本日は、その一回目となります。

日本が戦争でしたことは何だったのか、です。一般的には侵略戦争だったという見解が多いと思います。防衛戦争だったといわれる方もいます。特に右翼または、中道右派の方々です。日本が侵略したのか防衛したのかを、普通の歴史観で見たくなると細かく見たくなります。どういうことかというと
・大東亜戦争が始まるときに、日本とアメリカが頑張っていた。
・その時、どういった折衝があったか。アメリカがHALノートを出してきて日本が宣戦布告を決意した
・1941年12月8日の未明に、外務省が打電をして、アメリカにある日本大使館が受け取る
・しかし、その時、日本大使館の誰かがパーティーに出ていて、酔っ払っていたため、外電を見過ごした
・それから30分後にパールハーバーの攻撃が始まった
・その時は、すでにアメリカは、その2日前に暗号を解いていて、2日後に攻撃してくることを知っていた
・アメリカは日本が攻撃してくることを知っていたにもかかわらず、わざと防衛しなかった
などなどですが、これらの僅かな解釈の差で、歴史認識の問題へつながってしまうのです。このブログはすべて詳細な部分を撤廃して、大きく整理します。

つまり、
①アメリカが日本に迫ってきた
②日本がパールハーバーを攻撃した
これで以上、終わりです。
①の事実は、アメリカ人はアーリア人が発祥ですが、以下のような事実となります。
①-1 アメリカは1776年にイギリスから逃れてきた人を中心に東海岸にいくつかの州を作る
①-2 1850年までに先住民であったインディアンを皆殺しにして現在のアメリカ大陸に国を築き上げる
①-3 それから西へ西へ太平洋に漕ぎ出して、50年後の1950年頃にはアラスカをロシアから買収して
①-4 フィリピンをスペインと戦って獲得し
①-5 ハワイを王様を騙してして乗っ取った
まとめますと、アメリカは、太平洋を全部取った上で、1900年から1950年にかけて日本、朝鮮、中国、ベトナムというところに進出しようとしていました。つまり、アメリカが日本へ迫ってきたことと、日本が抵抗したという事実で、それ以上深く入る必要はありません。

上記を踏まえ中学生の歴史では、以下のレベルで十分です。
①アーリア人(白人)がヨーロッパに生まれて開拓の旅に出発した。イギリスを追い出された白人がアメリカ大陸にたどり着き、東側を制圧し50年かけて西海岸まで乗っ取った。このことをディスティニーまたはフロンティアスピリットと言う。
②それから50年、アメリカ人は西海岸にたどり着いただけでは満足せず、海へ出てハワイ、日本及び日本の周りの諸国も乗っ取りたくなって仕掛けた
③日本はアジア諸国の中では断トツに力があったのでそれに抵抗した
④日本との戦いを原爆というテロで終わりにしたが、それだけでは足らず、ベトナムやさらに50年後の2000年には、中東まで進出して、地球を一周、戦いまくって、オバマさんという黒人大統領が就任した。

こんなレベルで、充分に、国際社会の本質がわかると思いませんか?
このシリーズは、何度かに分けて続けていこうと思います。

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