【7/17】東京ミネルヴァ法律事務所を考える

過払い金処理のCMなどで有名だったこの会社が6月24日に東京地裁によって破産手続き開始が決定されました。なんと負債総額51億円でした。法律事務所がずいぶん多額な負債だなと感じた私は、いろいろ調べたところ、事実は驚きの連続でした。ご承知の通り、東京ミネルヴァは過払い金返還請求訴訟に特化した法律事務所です。負債総額51億円の内訳ですが、相談依頼者に支払うべきお金を流用していた金額が31億円、CMなどの広告代理店へ支払うべき未払いが20億円ということでした。東京ミネルヴァ法律事務所の体系は以下でした。

株式会社RVH(旧リアルビジョン):東証二部上場
  ↓
株式会社リーガルビジョン:法律系士業の広告コンサル
  ↓
東京ミネルヴァ法律事務所

このリーガルビジョンは、東京ミネルヴァから100億円を超える売り上げがあり、資金を吸い上げていました。また、リーガルビジョンは別会社に人材派遣会社を持って東京ミネルヴァへ人材を送り込み、実質丸抱えになっている状況でした。実質子会社のような形になっており、代表弁護士の知らぬままお金が送金されていたなど明らかになっています。東京ミネルヴァ単体での売り上げは一月あたり1億円程度でしたが、それ以上に、リーガルビジョンへ支出している状況でしたので、いずれ破綻することは明らかな状況でした。

筆頭の株式会社RVHは、元々、医療用3DグラフィックスLSIの製造会社でしたが、あまりうまくいかなく、ある時会社を乗っ取られホールディング会社へ変貌しました。そして、リーガルビジョンは元々武富士の社員だった兒島氏という方が立ち上げた会社でした。その後彼は2014年に脱税と貸金業法違反の容疑で起訴されます。これをきっかけに、法人が刑事罰を受けることになったのですが、それを機に、会社を売却することとなり、㈱RVHの子会社となったわけですが、東証二部上場の子会社となった事で業績が上がり資金が集まります。それらをコントロールしていたのが、ライブドア元社長の熊谷史人氏、ライブドア元副社長の清水幸裕氏の他ライブドアOBたちでした。

時が経ち、リーガルビジョンは、東京ミネルヴァが危なくなり秒読み態勢になった特にミネルヴァを売却してしまいます。2018年の事でした。買い取った組織は、長野県に本拠がある税理士事務所の子会社で、東京渋谷に本社を構えるトランスフィナンテックという会社が2018年11月に買い取りました。そして、その会社の監査役には、弁護士の細野敦氏となっていました。この方は、TBSのサンデージャポンにも出演しているコメンテーターの方です。そして、一連の組織に、反社が見え隠れしているようです。

以上が、事実なのですが、これら事実を踏まえて、何をお感じになられますか?先の戦争遺訓とはかけ離れた日本の商い文化となってしまったようです。マスコミは、このような事実をほとんど報道しません。おそらく、広告代理店からの圧力もあるのでしょう。テレビは嘘はつかないと思いますが、真実はほとんど無いと判断すべきなのでしょう。

お申し込みはこちら

お問合わせ・お申込み

お問い合わせ