【9/13】夢と現実を考える

タイガーウッズは2010年2月19日に不倫事件の記者会見を行い「苦労して大金持ちになった。そのお金を使って人生を楽しみたかった」と言いました。正直なコメントであると外電は伝えていましたが、愛人の数は10名を超えるとされています。「苦労をしてゴルフの大スターになる」ということはどういうことなのでしょうか?練習は厳しかったと思いますし、ツアー中にもいくつも辛いことはあったと思います。そんな時に「へこたれるな。そうすれば成功する!」と叫んで持ちこたえたこともあったと思います。

一方で、お金は貯まり、女性ファンは増え、名誉は得られました。
このまま人生の最盛期を過ごして良いのだろうか?と彼はきっと考えたと思います。キリスト教で言えばサタンが心の中に入ってきた瞬間です。

「人間という生物は目的を達成すること自体の中に破滅が含まれている存在」ということです。人間が「張り切って正常に」その人生を送るためには「目的」が必要です。ところが、その目的が完全に満足する形で終わったとき、それは自身に破滅をもたらすものです。この恐ろしい矛盾、恐ろしい真実を、タイガーの事件は見事に具現化しました。そして、この矛盾はお釈迦様、イエス・キリストを含めて、まだ人間が解決できないことだと考えます。私はこの矛盾を「目的を持たないで行為に生き甲斐を見いだす」という方法で切り抜けてきたつもりですし、我が子の教育でもその方針に従っているつもりです。

例えば、
①電車に乗るという目的で駅まで歩いてはいけない。駅の方向に散歩しているうちに駅に着く。
②単位を取るために授業を受けてはいけない。授業にでて勉強しているうちに単位が取れてしまった。
③彼女を心から愛していた。そして気が付いたら結婚していた。

もちろん、行為が結果を伴わ無いことがありますが、気にしません。結果が伴うとタイガーになるのですから。

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