【9/17】日本と日本人を考える

私たちの行動を決めているのは、3つあると言われています。一つはDNAで、親から体の形、仕組み、性質などを受けつぎます。生物は「自分の体」というのを持っていません。すべては親からの授かりものであり、だからこそ親は自分以上に大切なのです。二つめはミーム(meme)で、「文化的遺伝子」とも言います。人間は生まれてすぐ、周囲からの情報で基本的なものを獲得し、それは、日常的な小さな手の動きから、話し方まで、そして懐かしく思ったり、親しく感じたりするものも、この時期に獲得されます。さらに、小さい頃「桃太郎」の話を聞いたり、畳を見たりしている内に、日本の200年から300年前のもの体に浸みてくるのです。郷土を愛したり、出身地の高校生が活躍したりすると、むやみに嬉しくなるのも、このミームが関係しています。そして、三番目が「脳に入っている知識とそれに基づく判断力」です。

DNAは生物的なものであり、そして脳の知識は学習によって得られたものですが、それだけでは「日本人」にはなりません。おそらく「コスモポリタン(地球人)」と解釈すべきだと思います。日本の紅葉、囲炉裏、蚊帳、しめ縄、横綱、和服、ヤカン、神社、四季、山河・・・そんな風景や家具が私たちを日本人にしてくれているのでしょう。今でも水田も豊かな山野も残っていますが、しかし、今、一つ重要なものが抜けています。それが「大麻」です。大麻はもっとも古い作物として縄文時代から日本で育てられ、使われてきました。戦前まで、見渡す限りの大麻畑が拡がり、それを日本人はあらゆる所に使っていました。そして、日本人にとって神聖な作物であるが故に、神社では伊勢神宮のお札、すべての神社のしめ縄、横綱の綱などにはかならず大麻を使用しました。大麻は日本の風景と生活に無くてはならないものであったのです。そして日本人は一度も大麻を規制したことがありません。ただ、第二次世界大戦後に、2000年に日本の歴史の中で一度だけ、他国に占領されていたことがあります。その時に「大麻取締法」というのができて、それ以来、日本の風景と生活の中から、もっとも重要なものの一つが消えたのです。

今やNHKを初めとして、多くの「浅薄な知識しか持たない知識人」が大麻を排斥しようとしています。日本の伝統、日本人・・・それを占領軍が命令した規制で放棄するわけにはいかないと私は考えるのですが、なかなかうまくいきません。私たちは誇り高き日本人です。日本を捨てて法律を取るなどと言う愚挙は止めなければならないと思います。大人が日本の風景や文化を捨てて、子供に「日本は犯罪が少ないのよ」などといっても、そして日本の道徳を教えても、子供は理解しないでしょう。理解するための基本的な環境を破壊しているのですから。

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