【9/30】病原体か自己免疫かを考える

ルイ・パスツールが、人間が病気になるのは病原体がいるからということを発見した事で、病原体に注目される時代が始まりました。一方、同じ時代に、クロード・ベルナールは逆で、世の中はバイ菌やウィルスは山ほどいるので、自分自身を鍛えなければならないということを訴えました。しかし、現在は抗生物質やワクチンのようなパスツール系の基本概念が医療社会を支配しています。ベルナールは漢方に似た考え方ですから、病気に病名を付けず、自分自身の体を、あらゆる病原体に戦えるようにするという考え方は、今回の新型コロナ騒動の中では、全く着眼されていません。パスツールが亡くなる間際、パスツール自身が、ベルナールの方が正しかったかもしれないという話をされた記録が残っているくらい奥深い話です。新しい着想は、学問ではとても大事です。片方の意見のみを採用して一度動き出してしまうと、それを止めるには、動き出したときと同じ以上のエネルギーが必要なので、学者は、テレビやマスコミでの人気や、大衆からの支持を意識せず、頑なに学問を貫いていただきたいと考えるのです。

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